茨城での一発試験普通自動車免許取得奮闘記

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運転している写真

1.挑戦のきっかけ

自動車免許取得のために、東京に住んでいる長男が教習所へ通おうとしたところ、とても混んでいて入学などがずいぶん先になってしまう、と聞いてきた。息子は運動部に所属しているため、短いオフシーズンの間に通いたかったが、教習所に入学してからもなかなか授業の予約が取れずに結構長くかかるらしく、授業の合間を縫って時間をかけて教習所に通うのは少し辛いと考えた。

「免許が欲しい」「なるべく短期間で早く欲しい」「マニュアル車の免許が欲しい」「部の練習や、大学の授業に支障のないようにしたい」という条件を考えて、私たちが選んだのは、非公認自動車教習所に行くという方法だった。

2.道のり

(1)仮免許交付まで

非公認教習所は東京にはたくさんあった。たくさんあったにもかかわらず息子が選んだのは、埼玉にあるイツヤドライビングスクールという教習所で、学科は自習で行い、教習自体は1日に4~8時間行うことで、教習に通う手間などをなるべく少なくして取れる、というものだった。この非公認教習所に通い、東京で免許センターに行って試験を受けようかと検討したものの、東京は免許センターにおける一発試験はまず仮免許の学科を受験して、合格したらその時に実技の予約を取って帰る、つまり学科と実技が別の日になってしまうという。その点、茨城で免許センターに行って試験を受ける場合、仮免許学科に合格したら午後に実技を受験できることが分かり、やはり茨城からの住所変更をすることなく、茨城人として受けることにした。

実際に、本人がこのイツヤドライビングスクールで免許取得を目指す、と申し込んだのは11月上旬で、最初に教習車に乗ったのはその1週間後の4時間乗車だったらしい。既に基本的なことは知識としてはあるはず、という前提で実技教習が始まったのが印象的だったと言っていた。それから厳しくも愛あるイツヤドライビングスクールの指導のもとであと4時間×2回乗車し、最初の仮免許受験が12月上旬であった。仮免許試験の前日には、実技の感覚を取り戻すためにつくばドライビングスクールにあらかじめ予約を取り、1時間貸コースで練習を行った(1時間2,200円税込)。車は自家用車がマニュアル車なので、それを使用した。

仮免許受験の日は、イツヤドライビングスクールから渡された資料と、住民票写真学生証を準備して向かった。まず最初に書類の記入をし、印紙を購入後、一発試験の申込窓口に並んだ。免許センターの申し込み窓口向かって一番奥で、そんなにたくさん人は並んでいなかったが、外国人らしき人が多く並んでいる印象だった。あとは係員の指示通りに仮免許学科試験を受験した。合格発表はお昼近くで、無事に合格を確認するとその後、お昼を食べる時間はあまりなく、集合時間までに発表されたコースを歩いて確認することになった。その後順番に仮免許実技試験を受験した。記念すべき第1回受験の結果は不合格(まあ、予想通りで)。要因は、①発車位置から右合図出すのを忘れた、②踏切前の一旦停止の位置が後ろすぎた、③踏切の手前が少し坂道になっていて、今までそんな形状の道の経験なく(マニュアルだから)発車時に後ろに下がってしまった、④坂道と信号前の合図を出すのが遅かった、⑤駐車時に左端に寄り切れなかった、などであったらしい。確認忘れなどのミスはなかったらしい。

仮免許の学科試験に合格していて実技試験だけが不合格だった者は、実技試験の予約をすることができるということだった。次の予約を1月初めに取り、年末に再度つくばドライビングスクールの貸コースで練習をして万全を期した。実技だけの一発試験の場合は、予約は10時からになっているので、9時ぐらいに免許センターに着いて手続きをしておけばよい。この日はさすがに正月休みだからかそれは大変な混雑だったが、予約してあるということで安心して並ぶことができた。そして第2回受験の結果は・・・不合格。今回の要因は、なんと、前回の③の、もたついた踏切手前でのエンストなんと4回だった・・・。意外とプレッシャーに弱かったらしい息子は、今回の帰りの車で「マニュアルをあきらめてオートマで免許を取ろうか・・・」と泣き言を言っていたが、しばらくすると心入れ替えてやはりマニュアルで頑張ると言った。次の予約は2月初めだったので、結構待たされることにはなった。

ところでエンストをしてしまう要因として、ちょっとくせの強い我が家のマニュアル車で練習しているからなのでは、と考えた私は、第3回実技試験の前のつくばドライビングスクールでの実技練習のために、貸車両+貸コースの予約を取った(1時間2,200円+貸車両代1,650円税込)。思う存分坂道発進の練習をして、いざ、第3回受験・・・もやはり不合格。そしてその要因は・・・⑤障害物をよけるときに近すぎるので、もう少しスピードを落とすか、もう少し離れろ、とのこと。今回は実は実技試験の間、私も待合室から見ていたので、障害物の横を走る際に、確かに若干速いな~とは思ったのだった。コース上、障害物をよける機会が2回あり、それで2回分点数を引かれてしまったらしい。それもこれも運転には慣れてきていることで起こったのかもしれないが、2回分点数を引かなくてもいいのでは・・・と少し不条理だと思った。

もうそろそろ運転免許センターに通うのも飽きてきたなあと思いながら、次回の予約はこの時期は非常に混んでいるらしく、3月中旬になってしまった。前日にやはりつくばドライビングスクールにて貸車両+貸コースで練習した。受かるか落ちるかは、その時の試験官の判断基準によることもあるだろうから、いつか運よく優しめの試験官に当たった時に受かるさーぐらいの気楽さで受けに行かせた。今回も私は待合室から見ていたが、特に気になる点はなかったなあと思っていたところ、息子の試験車両から降りるときの足取りの軽さを見て、合格を確信。本当にやれやれの仮免許取得。その日の手続きは割とすぐに終了し、息子はやっと手に入れた仮免許証を持って東京の自宅へ帰って行った。

(2)本免許取得まで

次の段階は本免許試験。イツヤドライビングスクールにまた通ったのだが、本免許試験までに全部で5日間実技教習をする必要があったが、息子は4時間×2日間、2時間×2日間受講してうちに帰ってきた。あと1日分は我が家のくせつよマニュアル車で父の指導のもと乗る、という。仮免許の人が付けなければならないプレートをネットで調べると、親切な方がPDF化してくれているのでそれを印刷し、布テープと磁石で車の前後に貼り付け、無事に練習を終えて帰ってきた。

実は一発試験の人が本免許試験までに考えておかなければならないこととして、取得時講習のことがある。一発試験の本免許試験において、学科と実技を合格してもその日には免許は交付されず、指定の教習所で取得時講習なるものを受けてから、警察署に取りに行く、というものである。教習所卒の学科試験だけを免許センターに受けに来る者たちは、教習所にて「特定講習」なるものを受講しているので、その日のうちに免許を交付されるのだが、一発試験の人々は普通はその日のうちに受け取れない。よく意味のわからない制度のような気がするが、免許試験合格当日に免許を受け取りたい一発試験受験者の裏技?として、本免許試験までに指定の教習所に申し込みをして「特定講習」なるものを受講しておけば、教習所卒の人々と同じように扱ってもらえるらしい。私もその旨を息子に説明したが、息子はまとまった時間がなかなかとれないため取得時講習で構わない、と言った。

実家での1日教習後早速準備をして本免許試験を受けに行ったのが、4月末だった。しかし第1回本免許受験は不合格。なんとその要因は、本免許学科試験で90点取れなかったことだった。惜しい、89点・・・。がっかりしながら、この場合は予約は取れないため、またこちらの都合の良い試験の実施日に来ればいいねとなった。次に受験したのは5月中旬。この日は無事に本免許学科試験に合格し、昼ご飯を買い込んで予定のコース(公道)を私の運転で走ってみて注意点をひとつひとつ確認した。続いて本免許実技試験、これは私も見ることはできないので、ただただ祈っていたが、まあ一回で受かることはなかろうと思っていたところ、なんと合格した。

その日に免許は交付されないので、写真などを取ってその日は免許センターから帰った。数日後、教習所に取得時講習の予約を取った息子は、6月上旬の二日間14時から17時に講習を受け、警察署は16時半までの受付だったので翌日に警察署へ行き、無事免許交付となった。

3.費用について

一発試験を受験すると決意してから結局6か月かかった免許取得であった。金額については、

イツヤドライビングスクール(コース選択によります)  181,500円、
つくばドライビングスクールでの貸車両や貸コース使用料  2,200円×4+1,650円×2=12,100円、
仮免許学科     2,900円
仮免許実技   4回×4,350円
仮免許交付手数料  1,150円
本免許学科   2回×2,550円
本免許実技(車使用料)800円
本免許交付手数料  2,050円

計 223,000円だった。

4.結論

息子の感想としては、忙しい人以外にはこの方法はあまりお勧めはできない、とのことだったが、今回はマニュアル免許取得だったこともあるので、オートマ免許取得の人はもう少しスムーズに行くかもしれないし、学科もきちんと勉強していたら本免許試験は1回で合格も可能だったかと思う。一発試験で頑張ろうと思う人は、仮免許での不合格に落ち込まず、必ず不合格要因をメモなどして練習し直し、是非頑張ってほしい。仮免許取得に苦労した息子は、運転技術自体は取得までに結構上手になった気がしている。

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