【体験談その2】飼い犬の骨肉腫、抗がん剤治療

記事内に広告が含まれています。

うちの雑種犬が骨肉腫になりました。
私は飼い犬が骨肉腫というがんにかかるという経験が初めてだったので、同じ病気にかかってしまった犬を飼っている方にお知らせしたいと思い、このブログを書いています。

コアラはその後、3週間おきの抗がん剤の静脈注射の治療を受けました。
犬が骨肉腫になった場合、そのがん細胞は非常に悪性度が高く特に肺に転移が多く見られるので断脚によって病巣を取り除いたあと、なんとか転移を防ぐ、というのがねらいです。
抗がん剤投与のたびに、血液検査をしレントゲンを撮ってもらい、怪しい数値や影がないかを確認してから抗がん剤を投与しました。
抗がん剤治療の副作用がとても心配されましたが、下痢、吐き気などがほとんど見られず、むしろ効いているのかが不安なくらい問題なく過ごせていました。

3回目の投与の日の検査で、とうとうレントゲン撮影写真に怪しい影らしきものが映ってしまいました。先生は、体勢を変えたときには映らない角度だったので何とも言えないが・・・と少し言いよどんでいましたが、先生の中ではおそらく確信がありそうで、今日はもう、抗がん剤をやめるいう選択肢もあるとおっしゃっていました。
素人の私がレントゲン撮影写真を見ても、がんの影なのか、はっきりとは分からなかったというのが本音です。でも、おそらく先生の経験値から、この肺のこのあたりの場所にあるものは間違いないという確信がありそうでした。
もし仮にそれががんであっても、少しでも進行を食い止めるのではないかと思い、私の方から「今日は抗がん剤をやはり打ってほしい。今までの抗がん剤の投与量を増やすか、別の薬に変更してほしい。」とお願いしました。それが悪あがきだとしても、何もしないで帰るなんて私にはできませんでした。もちろん先生も分かってくださり、結果的には投与量を増やして注射してくださいました。

投与量を増やしたからか、コアラは少し食欲が落ちました。ドッグフードだけでは食べる気が起こらないのか残してしまうので、少し煮た鶏肉を足してやったり…すると鶏肉だけを食べたり。また、下痢まで行かないが軟便になりました。副作用が出たようでした。

しばらくすると軟便や食欲不振は良くなり、また元気になってきました。副作用とみられる症状以外はいたって元気で、3本脚でも散歩の前などは割と元気に走り回ります。

4回目の抗がん剤治療の日は、血液検査の結果血小板の数が非常に少なくて、抗がん剤を打たず様子をみることになり、何もせずに帰ってきました。2週間後再度血液検査をしたところ血小板の数は正常値に戻っていましたが、レントゲン撮影で転移と思われる影は少し大きくなっているようでした。

投与量を増やしても、影は少しずつ成長しているようでした。この4回目の抗がん剤治療を行った後は、副作用は前回よりもひどくなりました。3週間後にもまだなんとなく副作用で元気のないコアラを見て、私はある決意を固め始めました。

コメント