うちの雑種犬コアラは現在11歳、この病気になるまでは何の病気にもかかったことのない元気な犬でした。
それが忘れもしない2022年3月下旬の日、庭に放しておいたコアラを家に入れようとしたところ、右後ろ脚を少しひきずるようにしていたのです。庭に放しておいたときに、どこかで捻挫でもしたのかと思い、(庭には捻挫をするような場所はないので不思議に思いながらも)すぐいつもの動物病院へ連れて行きました。
1軒目の動物病院では、足を引きずる様子を診て(診ただけでしたが・・・)じん帯炎の可能性が高いと言われました。うちの子は本当に怖がりなので動物病院ではずっと震えているのですが、その病院ではそのままでレントゲンを撮るのは難しいと言われ、全身麻酔が必要だが、体に負担をかけるのでそのまま手術できるような大病院へ行ってレントゲンを撮ってもらった方が良いとアドバイスを受けました。
念のため、セカンドオピニオンとして以前通っていた動物病院へも行ってみました。そこでは、触診をしっかりしてくれて、しかしやはりじん帯炎の可能性が高いと言われました。
動物の手術ができるような大病院を近所で検索しても、数は多くありません。また、なかなか辛口の口コミ評価なども気になってしまい、範囲を徐々に広げて検索し、東京のある病院に行くことにした。
予約制ではなかったので飛び込みでしたが、そこではなんと全身麻酔することなく、すぐにレントゲンを撮ってくれました。コアラは本当に怖がりですが、先生も看護師さんたちも本当に優しく、おそらく上手に抑えて撮影してくれたのだと思い、大変驚きました。けれど問題は結果で、じん帯炎ではなく、骨肉腫の可能性があると言われたときには、今までの2軒で一度も出されなかったキーワードに本当に驚いてしまいました。そのまますぐに細胞診検査をし、1週間後には悪性のがん細胞であることが判明しました。
この検査の結果が出るまでの間に、私たち飼い主の方ではたくさん調べ物をし、その結果ある決心をしなければなりませんでした。それは、犬の骨肉腫について調べると、非常に転移しやすく、病状も進行が速いということ、断脚することで多少命を長らえることができる、と書いてあったため、つまり断脚することを受け入れなければならなかったのです。
断脚をせずにいると、がんは間違いなく転移し、あまりの痛さに犬の性格は変わってしまい、飼い主は結局愛する飼い犬の安楽死を受け入れざるを得なくなるというのです。がんは本当に怖いのだということを私は多分初めてまともに考えました。
検査の結果を待つ間にもコアラは脚をどんどん使わなくなっていったので、痛いのかもしれませんでした。
コアラは望んでいなかったかもしれませんが、私たち飼い主の方がまだコアラとできるだけ長く一緒に過ごしたいと考え、悪性のがん細胞が見つかった時には断脚することを決心し、すぐに病院へ連れて行きました。
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