親の大学受験サポート体験談:大学受験には結構準備が必要だった話

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子供が大学受験を受ける際に、私がやったことを記録として残しておきたいと思います。体験談は下の方に記してあります。
自分でやらせる、というのもアリなのかもしれませんが、子供たちは3人とも、直前まで必死で勉強していました・・・。また、高校生というのは本当に社会経験がまだ少なくて、受験に必要な諸々の準備まではとても想像できないようで、こちらも不安に思いました。

初めて大学受験を迎える親御様の少しでも参考になればと思います。

高校受験とはだいぶ勝手が違う

高校受験の際には、中学の先生が何かと面倒をみてくださったかと思います。成績に見合った公立高校の選定から、受験しておくべき私立高校の選定、その申し込みなどまでとても手厚いサポートをしていただいた覚えがあります。
一方、大学受験となると少し違ってきます。先生のサポートはある程度までとなるので、自分でいろいろな情報を仕入れ、必要な準備をすることが必要になるのですが、社会経験の少ない子供にとってはほぼ初めてに近いことだらけとなります。

私が過保護だったのでしょうか、私の子供は本当に何もよく分かっていなくて(笑)・・・。出願書類の書き方、期限に間に合わなければ受験できなくなること、前もってやらなければならないことなどいろいろ思い当たることを説明するものの、ポーっとしていてなんだか頼りなかったです。大人の私でも3人目になってやっと要領を得たような感じだった気がするので、仕方ないことかもしれません。

そこで今回は親の大学受験サポート体験について書いていこうと思います。

まずおおまかに流れをつかもう

共通テストに向けて

進学校といわれる学校に通っている場合は、共通テストに関する情報は学校がよく把握してくれていて、願書なども用意してくれることが多いようです。(学校によると思いますので確認してください。)共通テストの日程の確認などは、以下のサイトから確認できます。

独立行政法人 大学入試センター https://www.dnc.ac.jp/

私立大学・国公立大学の選定もしくは決定

大学自体の数、また、その大学の各学部学科はなんて種類が多く、なんて名前のバラエティに富んでいるのでしょうか・・・。そのため早めにおおよその目星をつけておく必要があります。何を勉強する学部なのかが名前からは想像しがたいところもあるので、しっかりホームページを見てみる必要があります。それに各学部の受験に必要となる科目や受験日、出願期限についても確認の必要があります。オープンキャンパスにはなるべく高校2年生のうちに行っておくように言われるのもそのせいかもしれません。受験勉強をがんばっている場合、この時期に本人がホームページをじっくり探す時間は、あまりないように思います。

学部選びのイラスト

偏差値サイトなどを参考に以下のような分類をざっくり子供にさせておくことをお勧めします。
①成績的には少し無理っぽい大学
②成績的にだいたい妥当かなと思う大学
③成績的に間違いなく受かりそうな大学
非常にざっくりではあるものの、大学に入ってから勉強する分野などどこも本人が一応は納得して通えるだろうと思うところをしっかり選ばせます。
うちの子供たちはオープンキャンパスなどに行っていない準備の悪い状態でしたので、高校三年生の秋にこれをやらなければならず、受験科目や受験日などの確認を結局私がやりました・・・泣

私立大学については受験科目や受験日の確認に加えて、共通テスト利用試験が行われているかどうかについても確認しておくと良いです。共通テストで思わぬ良い点が取れる場合もあります?!(そうだといいな・・・)共通テスト後に申し込めるような大学の場合、選択できる可能性も出るからです。

注意すべきは出願期限です。私立大学については共通テストの結果が出てからでも申し込めるところと、共通テスト前に出願期限が来てしまう大学とがあります。共通テスト利用なのに、結果が出ないうちに申し込まないといけないってどういうことよ?!とか思いますが、仕方ないです、あきらめて決めましょう。国公立大学はほとんどが共通テストが終わってからの出願になります。

近頃はほとんどがWeb出願のようです。そのやり方も大学によってさまざまなので、大学の募集要項をよく確認して慎重に行いましょう。

共通テスト後の駆け足日程

共通テストが終わると、子供たちは自己採点を行います。共通テスト直後まで出願期限がある私立大学と国公立大学については、その結果次第で選定に入ることになります。この時期受験生は本当にシビアな状態です。思わぬ良い点が取れた人、思った以上に出来が悪かった人・・・・どうぞ、前向きな言葉をかけてあげてください。
前向きな言葉をかけつつ、受験校の選定を急いで行います。そして出願を間違いなくもれなく行います。非常に神経を使うところであります。

ホテル、交通機関の予約

受験する大学が決まった段階で、大学によっては受験日の前日から宿泊しておかないといけない場合が出ると思います。すみやかに交通機関の予約とホテルの予約を取ります。実は夏ぐらいに前もって受験大学を予想してホテルを予約する人もいます。しかし夏に思っていた大学とは違う大学を選んだりすることもあり・・・結局この時期にきちんと予約を入れます。
地方の国公立大学などの場合、宿泊機関が非常に少ない場合があります。けれど、そんな準備万端な人がキャンセルしたホテルが空くようです。大学が決まり次第申し込めばおそらく大丈夫だと思います。また、心配しなくても少し離れたところは案外空いています。電車など使って行ける場合が多いです。

ここからは体験談:うちの子供の場合

1人目の子供のときは近隣だったためホテルなどの予約が要りませんでいた。
2人目の子供のときは中期日程の公立大学受験のためにホテルを予約しましたが、交通機関は最悪車で行けると踏んで予約しませんでした。前期日程に合格発表をもらったため、中期日程には行かずに済み、ホテルは直前にもキャンセルできるところだったので、キャンセルしました。
3人目のときの体験談です。

受験大学が雪の多い地域になった

共通テストが終わったあとの自己採点を見た子供は、なんと思いもかけず遠い国公立大学を受けると言い出しました。ちらっと本人はその大学の名前を言っていたけれど、可能性としてないよ~と油断していました。そこはまあまあ都会だったので、宿泊機関などを急いで検索し、とにかくホテルを押さえ、その後航空券も押さえました。親が付いていくかどうかなど悩み結構慌てました・・・。結果私が付いていきましたが。

出願なども終え、しばらくすると心配になったのが雪の中での受験についてです。雪の多い地域に住んだことがなかったので、その情報を得ようと思いました。子供の友達や他にも同じ大学を受験した子供を持つ友人などに確認すると、どうやら普通の運動靴は滑る可能性がある、とのことでした。慌てて子供用と、私のスノーブーツを準備しました。

受験前日と当日:本人と保護者の動き

受験前日に現地入りしました。が、飛行機に酔った?のか、気温の変化に対応しきれなかったのか、なんと二人とも頭が少し痛くなりました・・・。とりあえずテスト会場まで実際に歩いて行ってみて確認し、そこから地下鉄の駅への道を確認して明日のルートを考えました。そこまでしても体調はあまり良くならなかったため止むを得ず、ホテルのチェックイン前にお金を払って入れてもらい、二人とも少し横になるという状態になりました。普段から頭痛もちの人は、頭痛薬など用意してあるかとは思いますが、持って行った方が間違いないです。
明日が本番ですから、しばらく休むと本人も少し落ち着いて勉強すると言い出しました。ここで後悔したのが、このホテルの部屋のデスクが狭く、デスクライトが付いてなかったことでした。皆さん、ホテルを予約する際は、その点について確認した方がいいかもしれません。

翌日は本人も緊張のためか頭痛どころではなく、硬い表情で会場に向かいました。地下鉄から歩きましたが、慣れない雪とスノーブーツは結構な負担でした。会場までの道のりに受験生とその保護者らしき人々がたくさんいました。会場で本人と別れると、私はほっとして少し街を歩いてみようと思いました。

実は合格した場合に備えて、インターネットでいくつか一人暮らしの部屋をチェックしてありました。大学周辺の物件の中には、合格前予約可能物件というのが存在し、予約金を支払いさえすれば、合格するかわからない状態でも押さえられるのです。受験が終わった翌日に訪問する不動産会社も予約してありましたが、私はネットでチェックしておいた物件の周辺や、大学周辺の生活環境などを確認したり、ほかにも突然訪問できる不動産会社がないか、歩きながら確かめようと思っていました。結局突然訪問できる不動産会社は全くと言っていいほどありませんでした、なぜならみんな受験中の子供を待つ親が来ていたからです。
ちなみに、大学に生協が入っている場合は、この合格前予約可能物件をネットからでも予約できたりします。子供が受験した大学では、子供が受験している間に生協が説明会などを開いてくれたりしました(ほかにも英語の教材などをかなり勧められたりしましたが・・・うちは買いませんでした。)
さて、少し歩き回ったところ私の中ではだいぶ住みたい条件(子供が住むんですが、ね)がはっきりしてきました。とにかく雪の中を徒歩でしか移動できないのが苦痛だったのですが、学生さんもこれは同じらしくほとんどの通行人が冬には自転車に乗っていませんでしたので、第一条件として「大学にできるだけ近くて歩いて通えるところ」となりました。また、「買い物にあまり困らないところ」と「地下鉄の駅にも近い方がいい」と思いました。続いて気が付いたのは、冬には洗濯物が外で干せないのだ、という点でした。つまり、あまり日当たりにはこだわらなくていいのではないか、ということでした。
そうこうしているうちに、受験は無事終わり、ぐったりした子供と合流しました。

受験翌日:不動産会社訪問

受験でぐったりしている子供を連れ出し、予約を取ってあった不動産会社を訪問しました。けれどネットで目星をつけていたアパートは、もう昨日の段階で予約が入ってしまったのことでした。昨日、保護者がたくさん動いていたので一歩遅れてしまったようです。
けれど新たな物件を用意してくれていたため、ホッとしました。その物件の紹介と説明を受けたとき、私が考えていた条件に大事なものを一つ追加しなければいけないと感じました。それは都市ガス物件である、ということです。不動産会社の担当者さんがおっしゃるには、冬に暖房費は本当に高くつく地域なので、都市ガスだとだいぶ光熱費が安く済むとのことだそうです。実際物件の家賃が安くても、光熱費が高くつけば結局家賃が高い都市ガス物件と変わらなくなる、と説明を受けました。私たちはもっともだと思ったので、その物件に予約を入れることにしました。

ちなみに、私がなぜ子供が受験している間に物件を予約していなかったかというと・・・うちの子供が非常に気難しいからで、自分の住むところは自分で納得して決めたいと言ったからです・・・。そういうわけで出遅れてしまいましたが、けれど本人が納得して選んだこともあり、実は洗濯機が置けない物件であるにもかかわらず非常に気に入って住んでいます。もちろん、都市ガス物件です。(あと非常に広いです・・・)。

希望の物件に出会えるかどうかは、タイミングもあると思います。インターネットにまだ出る前の状態でも、良さそうな物件は不動産会社がその場で出してくる、なんてこともあります。あきらめずに不動産会社を訪問してみましょう。

合格発表の日:すぐ引っ越し手配

果たして合格発表の日にめでたく合格できたことが分かり喜んでいると、すぐに不動産会社から連絡が来ました。合格前予約の確定確認です、予約金が無駄にならなくて、ラッキーでした。
その次にすぐにしたことが、引っ越しの段取りでした。遠かったため、自家用車で、とか、トラックを借りて、とかができないので、これだけはすぐにしておかないと、と思い、クロネコヤマトの単身パックの予約です。引っ越し侍とかで、見積もりを取ったりするのも一案かと思いますが、何を運ぶかを決めて、見積もりの営業の人に来てもらわないといけない、というのが面倒くさくなり、ネットで予約できてしまう単身パックを予約しました。実はこの時点でちょっと失敗しています・・・。(後ほど記述しますが、一人暮らしのマンションを押さえるときに引っ越しの予約もしておいた方がよさそうですね。)

引っ越し日の設定

大学の入学式や、入学オリエンテーションの日程がまだわからない状況で引っ越し日を設定し、予約しました。実際は健康診断の予定が入学式などよりもっと早くに入っていて、現地入りの計画日の設定はちょっと遅かったです(そのため健康診断を別の日程で行うことになってしまいました)。もっと早く引っ越しの予約だけしておけばよかったと後悔しています。
考えてみれば、会社勤めの方などの転勤ともちょうど重なる頃で、たくさんの人が引っ越しする時期ですから、キャンセルできるところなどをあらかじめ予約しておいたほうが確実です。また、現地入りする日程も3月の終わりか4月1日や2日にしておいた方が間違いないと思います。

引っ越しにまつわるもろもろ

単身パックでの引っ越しとなったため、本当に最低限の荷物の移動でした。引っ越し当日に単身パックに入らなかったものは、別便の宅急便として送りました(段ボール2箱ぐらい)。

冷蔵庫と炊飯器はあらかじめヨドバシカメラにて購入し、配達日の相談をしておくことで引っ越し日に届けてもらうことができました。この点については不動産会社に確認してもらい、設備として置いてもらえる電化製品やガスコンロなどをあらかじめ把握しておいて、本当に必要なものを購入しておくと良いと思います。

それ以外の必要なものを集めるために、私はホームセンターやジモティーやリサイクルショップを利用しました。そしてそれらの商品を運ぶために契約したのがタイムズカーシェア(現:カーシェアリングのタイムズカー)でした。都会でしたので近隣にそのステーションがあり、予約さえ取れれば自家用車のように短時間使用可能でした。引っ越しのために親が滞在したのは、入学式もあったのでおよそ6日間でしたが、車を使用して家具や日用品などを買い進めるには十分な期間でした。ちなみに都会なので、JR駅に直結するニトリ、やダイソーのような店では商品が少なくなってきてもいましたので、車で郊外まで行って揃えるのをお勧めします。

そしてお別れ、達者でがんばれよ

最終日には近くを観光することもできました。ちなみに観光のために1日レンタカーをした際には、ニッポンレンタカーで借りる方が安かったのでそちらを利用しました。

その後子供はしばらくしてコロナに感染するなどのハプニングを経ながらも、一人で何とか乗り切り、頑張って暮らしているようです。高校卒業後の19歳はまだまだサポートが必要なもののやはり一人で暮らしていくということが大変な社会経験であり、自立への第一歩なのだと親の立場としても勉強になることばかりです。今後も温かい目で遠くから見守っていこうと思っています。

まとめ

大学受験をするにあたり、体験をまとめてみました。あくまでこれはうちの場合ですので、みんなに当てはまるかというとそうではありませんのでご注意ください。頭に入れておく点としては、

①大学の学部選定時など、頭ごなしに否定せずに手伝うような気持ちで話を聞いてやりましょう。意外と子供は世間のことを分かってはいません。
②Web出願、受験時のホテルや交通機関の予約など、子供にとって初めてのことが多いので少し余裕を持ってしかしあくまで手伝うつもりで動きましょう。
③合格に備えて下宿先や引っ越しの予約なども余裕を持って動いておくといいようです。子供にはプレッシャーをかけることになるかもしれませんが、キャンセルできるものを選べば大丈夫です。

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