【体験談その4】飼い犬の骨肉腫、抗がん剤治療を止めて手作り食に

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うちの雑種犬が骨肉腫になりました。
私は飼い犬が骨肉腫というがんにかかるという経験が初めてだったので、同じ病気にかかってしまった犬を飼っている方にお知らせしたいと思い、このブログを書いています。

4回目の抗がん剤治療のあと、抗がん剤治療を止める決意をし、手作り食を始めることにしました。

犬の抗がん剤治療を止めました

基本は味なしおじや

基本的には味なしおじやを作ります。
材料は冷蔵庫にある野菜で、ねぎや玉ねぎ以外を使います。最初に作ったのは我が家には必ずあるにんじんと大根を入れたおじやです。他にもほうれん草や、キャベツなど、とにかく冷蔵庫にあるものを小さく切って、鍋に入れて煮ます。また、同時にごはんと肉ものを入れるのですが、肉はその日に私たちが食べる肉を少し取り分けて一緒に煮ます。

このおじやをコアラは大変喜んで食べました。舌を使って食べるため、ドッグフードに比べるととても時間がかかりますが、必死で食べていました。量などが分からないので、試行錯誤です。けれど最初はおおむね出したものはだいたい食べきる様子でした。

量が分かりませんよね、ドッグフードのときに、コアラはだいたい1食75グラム、それを1日に2回食べていました。それでぎりぎり太らないかなあ、ぐらいの量でした。ドッグフードの袋に書いてある推奨量が250グラムでしたから、だいぶ少ないです。手作り食にした場合の量について書いてある記事を調べたところ、あくまでずぼらな私にちょうどよいアドバイスをくれた記事によれば、なのですが、わんちゃんの頭を耳廻りあたりでカットしたときの上部分をカップに見立てた、それぐらいの量、みたいでした。

その量で、たんぱく質:炭水化物:野菜=1:1:1になるように混ぜればよいとのこと。そんなには難しくないですよね。

実際に作ったものを私が食べてみると、塩味などはないけれどおいしかったです。ほぼ毎日、コアラは喜んで食べていましたが、何日か経つと、少し残るものが出始めました。・・・それはなんと、にんじんでした。また、ごはんも少し残したりするようになりました。

それから少し、喜びが減った感じになっていきました・・・。コアラにごはんを用意しても、そーっと近づいて、しばらくにおいをかいで、仕方なく食べ始める感じです。

好き嫌いがあるらしい

けれど日によっては飛びつくように食べることもありました。その都度よく観察し、何の材料だったのかを考えているうちに、どうやら好き嫌いがあるらしきことに気が付きました。
・にんじんはあまり好きではなく、大きく切ってしまうと残す
・豚肉を煮たものがあまり好きではなく、焼いたところすごく喜んだ
・お肉屋さんで購入する「ペット用」と書いてある牛の内臓?近くの肉などを喜んだ
・さつまいも、じゃがいも、かぼちゃが好きらしい
などです。

こんな好き嫌いに対応して、しかも冷蔵庫の残り物を常に入れていると、ほとんど毎日同じ材料になることに気が付いたのです。肉は鶏肉か、豚肉か、ペット用牛肉か、だしじゃこ。野菜は大根か、キャベツか、さつまいもか、じゃがいもか、かぼちゃ。時々ほうれん草や、ブロッコリー。健康のためににんじんも入れるけれど、残す確率高。ちなみに豆腐は本当にお気に召さなかったようで、ほとんど残しました。

ずぼらな私が毎日試行錯誤して手間を(少しだけ)かけて作るのに、コアラが食べてくれるかどうか、また、栄養的に足りるのか、いつもハラハラで・・・・結果コアラが残してしまったらがっくりきてしまう。これって子育て中の離乳食づくりのときに似ているなあと思いながら、あるときにんじんをすり下ろして入れてみたところ、なんと、ほとんど一口も食べてくれなかったのです。この事実が私を奈落の底へ突き落しました。そこに至るまでに、日々コアラの食欲は減っていっていた事実を私は認識しないようにしていたのですが、その日私ははっきりと、コアラがもう手作り食をそれほど欲していない事実を受け入れざるを得なくなりました。

現在はハイブリッド食

にんじんをすり下ろしたおじやを捨て、試しに以前使っていたものよりもかなりランクが上のドッグフードを与えたところ、さっきまで一口も食べようとしなかったのに、がつがつ食べ始めるではありませんか。これについては本当に敗北感しかありません。ペロッと1杯食べ、元気に庭に行った様子を見たとき私はがっくりしましたが、よく考えれば食べることは健康であることの大事な指標ではないかと思い直しました。

現在は、ごはんや、お肉や、好きな野菜を煮たものを少しだけ足してふやかしたドッグフードを与えています。この方法だと、私が不安に思っていた栄養的な問題についてもそれほど心配にならないし、また、コアラも喜んで食べている様子なので、現在様子を見ています。

ちなみに病状については、肺への転移が徐々に進行してきている様子で、コアラは咳をし始めました。何かひっかかっている感じがするのでしょう、時にその咳は最後、吐くような感じで終わります。また、最近はその咳の頻度が増えてきています。とてもかわいそうに思いますが、散歩などは元気に行っています。

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