うちの雑種犬が骨肉腫になりました。
私は飼い犬が骨肉腫というがんにかかるという経験が初めてだったので、同じ病気にかかってしまった犬を飼っている方にお知らせしたいと思い、このブログを書いています。
4回目の抗がん剤治療の際に撮ったレントゲン画像を見ると、がんだと思われる白い影は素人の私にも分かるほどになっていました。抗がん剤治療を2週間延期しただけで(通常は3週間おきに行います)、少し進行は速まってしまうようでした。
3週間後、5回目の抗がん剤治療のために血液検査とレントゲン撮影をしたときにはその影はさらにはっきりとしてきていました。この日はやはり血小板の値が低かったため抗がん剤治療はしないことになったのですが、同時に私の中に「もうこれ以上、抗がん剤治療をするのはやめよう。」という決意がはっきりと固まりました。私は直前にある本を読んでいて、その影響があったのも否めませんが、コアラが副作用で元気がなくなるよりも、がんという病気を持ちつつもコアラの天寿が全うできればそれでいいのではないだろうかという思いを持ち始めたのです。
コアラは3本脚でも散歩の前には元気にはしゃいで、朝は元気に家族に甘え、夜は眠いから全然愛想がなくて(笑)、そんな自然な様子のコアラから私たちはたくさん幸せな気持ちをもらっているので、コアラが生きてくれている限りでいいからその時間を楽しもうと思ったのです。
そして先ほどの本の影響もあり、私はコアラのごはんを手作りすることも決めました。その本は、須崎動物病院の院長、須崎泰彦さんが書いた「今あるがんに勝つ!手づくり犬ごはん」というものです。
この本にはたくさんメニューが載っていましたが、犬が食べれる物や、メニューの種類などを参考にしたものの、私は元来が横着者なので、それほどには手間をかけずに続けることに決めました。そもそも、私が小さい頃に飼っていた犬のコロ、コロにはいつも余りものを与えていました。だいたい、ごはんとみそ汁の残り物で、当時私の実家は犬についての知識が乏しかったため、みそ汁には玉ねぎなどが入っていたこともあると思います。(今となってはとても反省しております。)そのコロですが、大変元気に生きておりましたが10歳になる頃に犬フィラリア症にかかりました。私はまだ当時中学生でしたが、母が動物病院で手術を受けさせたコロを連れ帰って、「もう多分だめで、今夜が峠らしい。」と言ったときに、玄関で臥せっているコロのスケッチと日記を書いた覚えがあります。母はそのコロに「もう最後だから。」と、鶏肉などを煮て食べさせてやっていました。すると、なんとコロは回復し元気になったのです。それから5年以上生きてから、コロは死にました。
そんな経験もあって、今回手作り食をしてみようと思い立ったわけです。
まあ、それでがんに打ち勝てるとは思ってはいませんが、私のできることは、それぐらいなのです。
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